Gecko SDK に含まれているインターフェースはデバッグ用のインターフェースを除き全て @status FROZEN がついており凍結されているのだが、一部のインターフェースは凍結されていないインターフェースを参照しているため完全に凍結されているとは言えない。
例えば、 Mozilla 1.1β で凍結された nsIWebBrowserPrint は @status UNDER_REVIEW である nsIPrintSettings を参照しているが、このインターフェースは 1.8α4 以前と 1.8α5 以降では UUID が異なっている。
Gecko SDK 1.8β1 に含まれるインターフェースで、完全に凍結されていないと見なされるものは次の7つになる。
| インターフェース名 | 参照している非凍結インターフェース |
|---|---|
| nsIASN1Sequence |
|
| nsIBadCertListener |
|
| nsIDOMCSSPrimitiveValue |
|
| nsIWebBrowserPrint |
|
| nsIWindowWathcer |
|
| nsIX509Cert |
|
| nsIX509CertDB |
|
nsIDOMCSSPrimitiveValue が参照している nsIDOMCSSCounter などはソースツリーに現れて以来一切の変更はなされていないが、先に説明した nsIPrintSettings や nsIMutableArray などは UNDER_REVIEW になった後でも UUID やメソッドなどの変更がある。
これらのインターフェースを C++ などで Gecko のバージョンをまたいで使う場合には注意が必要だ。

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